たった1人で様々なAIプロダクトを開発して年間7億円近く稼ぐ起業家「Danny Postma(ダニー・ポズマ)」氏
AIサービスの個人開発で今乗りに乗っているのが、この人Danny Postma氏!
こんにちは、ウマたんです。
AI業界で活躍するナイスガイを紹介するこのニュースレター。
今回フォーカスしたいのはこの人「Danny Postma(ダニー・ポズマ)」氏!
(出典:https://twitter.com/dannypostmaa)
数々のAIサービスを個人で開発し売却も経験し、AI個人開発者としては必ず名前の上がるのがこのDanny Postma氏。
代表的なプロダクトは、人の顔写真をベースに特定のシーンで特定の服を来た画像を出力できる「http://HeadshotPro.com」だが、それ以外にも多くのプロダクトを手掛けてきた。
今でこそ個人開発成功者として多くの人から注目を集めるDanny Postma氏だが、最初からすごかったわけではない。
今回は、そんな彼がどうやって成功をおさめることができたのか、見ていこう!
オランダ生まれのマーケターから個人開発の道へ
彼はオランダ生まれ。元々エンジニアだったわけではない。最初のキャリアはWebサイトの改善などを行うWebマーケターだったそう。
しかし、25歳の時に心機一転、独学でプログラミングを勉強し自分のプロダクトを開発していくことを決意する。
先週紹介したPieter Levels氏も同じくオランダ生まれで最初からエンジニアだったわけではなく音楽のYoutubeアップロードで稼いでいた。
両者ともオランダ生まれで元々エンジニアではないにも関わらず独学で学び多くの人に使ってもらえるサービスを作っている。
オランダは天才が生まれやすい国なのだろうか?
ランディングページのデザインアイデアをシェアするサービスlandingfolioをローンチ
そんなわけで、まずDanny Postma氏は自分のWebマーケターの経験からlandingfolio(ランディングページのデザインを共有するプラットフォーム)をローンチする。
このサービスはそこそこヒットし、1日に1000人のユーザーが訪れるくらいになったがそれでも収益化が難しく4年間の間全く収益は入らなかったという。
というのも顧客はシェアされているデザインをチェックして、それを参考に自分でデザインを作るだけで、購入(CV)が発生しない状態だったという。
それなりに人が集まるサービスを作ったとしてもマネタイズ導線をしっかり考えていないと収益を作るのは非常に難しい。
僕自身、かなりマネタイズに苦手意識があるのでこの話は痛いほど分かる。
クライアントワークを一気に減らしてちゃんとプログラミングの勉強をする
彼は、当時本業のWebマーケターの傍らでプロダクトを作っており、腰を据えてプログラミングを勉強した経験がなかった。
そこで、彼は一大決心をする。
Webマーケターのクライアントワークを週2日に減らし、週4日をプログラミングの勉強に注ぐことを決意するのだ。
この一大決心をするのはなかなか難しい。
だけど本当に自分でサービスを作って成功をおさめたいのであればこの決心をどこかでしなくてはいけないのだ。
僕自身、独立してしばらくは企業向けの分析・受託案件をかなり受けていた。確かに目先のキャッシュは入ってくるので売上は安定するが、そこにリソースを使っていてはいつまで経っても自分のサービス・プロダクトをリリースしスケールさせることはできない。
だが、一度甘い蜜を吸ってしまうと売上が短期的に下がってしまうことが怖く決断できないのだ。
もしあなたがそのようなジレンマに陥っているのであれば徐々に受託案件は減らして本当に自分がフォーカスするべきことに時間を投下しよう。
AIライティングサービスHeadlimeのローンチ
その後Danny Postma氏はいくつかサービスをリリースして紆余曲折経て2020年にとうとうヒットプロダクト「Headlime」をローンチする。
HeadlimeはAIが文章を生成してくれるサービスで、このようなサービスを2020年にローンチしていたのは先見の明がありすぎる。
今でこそ有象無象の似たようなサービスが存在する(僕自身も開発を試みた)が、2020年はAIが文章を生成してくれるサービスなんてほとんどなかっただろう。
このHeadlimeがヒットし、2021年2月の時点で月2万ドル(約300万円)の収益を生むプロダクトに成長した。
そしてHeadlimeを最終的に100万ドル(約1億5000万円)で売却することに成功し巨額の富を得たのだ。
Headlimeをリリースしてからたったの8ヶ月での売却だったらしい。
これだけ見るとAIの流れにのってたまたまサービスが当たったように見えるが、それまでにいくつかサービスを作ってなかなか上手くいかない経験をしていたからこその成功なのだ。
満を持してHeadshotproのリリース
そして彼が今心血を注いで開発に勤しんでいるのがHeadshotproというサービスである。
画像生成系AIを使ったサービスで、人の顔写真から特定の背景で特定の服を着た写真を生成できる。
なんと収益はリリースから1年で月300kドル(4500万円)ほどに達したそうで、個人で開発するプロダクトとしては驚くべき金額である。
先週紹介したPieter Levels氏が運営する複数のサービスを全て足し合わせた金額よりもさらに大きい。
しかし、AI系のサービスはAPI利用料は馬鹿にならず売上の規模に比べて利益はそれほど出ていない可能性は多いにある。
とはいえ年間7億円近く稼ぎ出すサービスを個人で開発するのは凄すぎる。
ではなぜ彼はここまでサービスをスケールさせることができたのか?
彼は、SEOの力が大きく集客に寄与していると語る。
彼はまずロングテールのキーワードを狙ったページをプログラムで自動生成した(データベース型サイトなのでコンテンツをつなげることでこのようなページ生成ができる)。
そしてビッグワードに関しては実際にしっかり記事を執筆している。さらに海外のプロダクトをシェアするサービスとして有名なProduct Huntや既に多くのフォロワーを獲得していた自身のTwitterなどでシェアすることで多くの被リンクを獲得しサイトのドメインの力が大きくしたのもSEOで上手くいった要因と語る。
エンジニアだとプロダクトを作るところにリソースを使ってしまい、どうやってお客さんを集客するのかまで頭がまわらないことが多い。
その点、Danny Postma氏は元々Webマーケターだったこともありかなり戦略的に集客を考えているようだ。
結局良いプロダクトを作っても人にリーチしなければ意味がない。開発とマーケティングの両輪のスキルをしっかり鍛えていくことが大事である。
ということで今回は「Danny Postma(ダニー・ポズマ)」氏にフォーカスしてきました。
いかがだったでしょうか?
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