わずか2年で年間2億円近くの収益を出すサービスを開発し最終的に15億円以上で売却したThibault Louis-Lucas氏!
ここまで短期間でここまでサービスをグロースさせることができた極意とは!?
こんにちは、ウマたんです。
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さて、めちゃくちゃ稼いでいるsolopreneur(1人起業家)にフォーカスするこのニュースレター。
今回フォーカスしたいのはこの人「Thibault Louis-Lucas(ティボ ルイス ルーカス)」氏!
(出典:https://twitter.com/tibo_maker)
フランス生まれの開発者で根っからのエンジニア。桁外れの収益を出すサービスをわずか数年で開発し、それをまた桁外れの金額で売却している。
そんな彼にフォーカスして見ていこう!
とにかく色んなプロジェクトに携わりPistacheというアプリを開発
彼のLinkedinを見るととにかく色んなプロジェクトに関わっていることが分かる。
https://www.linkedin.com/in/thibaultll/details/experience/
なんと過去自分で立ち上げたプロジェクトや参画したプロジェクト合計で15個。
バックグラウンドはエンジニアでありながら、マーケティングやコンサルティング業など幅広く様々なビジネス領域に関わってきたことが見て取れる。
最初の起業は2014年の時。
Pistacheという親が子供に家事をさせたり習慣を身に付けさせたりするためのアプリを開発した。
3年弱運営して売却している。売却条件は定かではないが、最終的に50万人ものユーザーがいて15人のスタッフがいたようなのでそこそこの金額だったのだろう。
dreamz.studioというサービスを開発
続いてコーディングを学ぶためのプラットフォームであるdreamz.studioというサービスを2016年に開発。
50万ドル(約7000万円ほど)の資金を調達し12人のチームプロジェクトを推進していたが、上手くいかず2年ほどでストップ。
Makemereachという会社でCTO
そしてその後2018年にMakemereachというスタートアップにCTOとしてジョインし、組織拡大に貢献する。
しかし、自分で事業を立ち上げたくなったのだろう約2年後の2020年に退職し、自分で事業を改めて立ち上げる。
それがPony Expressという会社だ。
Pony Express
2020年にPony Expressという会社を立ち上げた。
そして大ヒットした最初のプロダクトがTweet Hunter。
Tweet Hunter&Taplio
Tweet HunterはTwitterのグロースを助けてくれるプロダクト。
以下が使い方の動画。
特定のキーワードでバズってるTweetを一覧にして、そのTweetをAIが違う言い方にしてくれてTweetできたり、事前に設定しておくことで自分のTweetをRTすることなどができる。
他にもこんな機能あったらいいのにみたいな、かゆい所に手が届く機能が多数実装されていて、巷に多数あるTwitter分析特化サービスとは違い、実際にアクションにつなげることのできるサービスになってる。
このサービスがヒットして、リリースから4ヶ月で15kドル(約200万円)/月を突破。
Tweet Hunterの成功から、それをLinkedinに適用させた同じようなサービスTaplioをリリースする。
Tweet Hunterは最終的にリリースから1年8ヶ月で1.4Mドル(約2億円)/年を達成。その段階でTweet HunterとTaplioをあわせて売却することにする。
売却金額はいますぐに払われるキャッシュとその後のEarn out(その後にサービスが特定の収益まで達した場合に払われる金額)をあわせて10Mドル(15億円)以上だったという。
ちなみに売却先は中学校の同級生がやっていた会社。卒業してからほとんど会ってなかったらしいから不思議な縁があるものだ。
なぜTweet Hunterはここまでグロースしたのか?
さて、このTweet Hunterの収益の立ち上がりのすごさが分かったところで、どうやってここまでの収益を叩き出すまでに至ったのだろう?
実は開発者はThibault氏のみなのだが、サービスグロースに欠かせない存在が2人いた。
1人が創業当時からタッグを組んできたマーケティング担当のTom Jacquesson氏。そして、途中から関わることになったインフルエンサーのJK Molina氏。
サービスをグロースさせるうえでTwitterにて影響力のあるインフルエンサーにDMを送っていたところインフルエンサーの1人であるJK Molina氏から株を持たせてくれるなら拡散に手伝ってもよいよというオファーが来た。
これに快諾したThibault氏。ここから一気にサービスがリーチしてグロースする。
インフルエンサーにお金を渡すのではなくて、もはや株を持ってもらうというのは今後のビジネスにおいて非常に強力なアプローチだと思う。
そして、味を占めたThibault氏はそこから12人のTwitterインフルエンサーに株を持ってもらう施策を打ち出す。
先週紹介したArvidもその際に株を手に入れたインフルエンサーの1人だ。
非常に強力なマーケティングだと思う。
そしてこのような施策は既に株式構成に大手VCなどが入っているとやりづらいかと思う。完全自己資金で資金調達せずに事業を作ってきたからこそなせる技。
その後も3ヶ月の間でTweetのフォロワーを一番伸ばせた人にツールを無料で使える権利をプレゼントするなどのキャンペーンをして多数のユーザーがTweet Hunterを使うことになった。
サービスとしての完成度もさることながら、非常にマーケティングがうまい。
インフルエンサーにお金を渡すのではなくて株をもたせることで全員を単なる商売相手ではなくて同じ船に乗せる。
これにより一時的な拡散ではなくて、積極的に継続的に拡散してもらえることになる。
またユーザー巻き込み型のキャンペーンで自然とユーザーにTweet Hunterを使ってもらう。
toC向けのSaaSプロダクトを作る時はこのような施策を真似するとよいかもしれない。
参考ドキュメント
・4 Lessons Learned from TweetHunter's Million-Dollar Story
・I built Tweet Hunter's MVP in 2 weeks. 4 months later it grew to $150k ARR. AMA.
・How Tweet Hunter Became a Million Dollar Juggernaut
・Why building a company based on social media can be risky—and have huge upside
・Tibo's Home
ということで今回は「Thibault Louis-Lucas」氏にフォーカスしてきました。
いかがだったでしょうか?
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