こんにちは、ウマたんです。
先週はサム・アルトマンのOpenAI電撃解任からの復帰というニュースが世間を騒がせました。
そしてこのニュースレターの中でもその騒動について取り上げました。
そんなサム・アルトマンですが、めちゃくちゃな天才でめちゃくちゃなキャリアで現在OpenAI以外にも面白いプロジェクトを手掛けているヤツなんです。
ということで、今回はそんなサム・アルトマンにフォーカスして話をしていきたいと思います。
19歳で位置情報アプリLooptを創業し売却
スタンフォード大学の学生だったサム・アルトマンは、2005年に19歳という若さで友人と位置情報アプリのLooptを創業。
そして、同年設立のベンチャーキャピタルYコンビネーター(YC)から500万ドルの出資を受けます。
今でこそ誰もが知る超有名ベンチャーキャピタルのYコンビネーターの初期投資先ってことですね。
そしてその後も順調にラウンドを重ねていき、合計で3200万ドルもの資金調達を行い最終的に4300万ドルでGreenDot銀行で売却します。
金額的にはものすごい額なのですが、なかなか軌道にのせることができずIPOではなくて売却という選択肢を取りました。
実際に3200万ドルの資金調達をおこなっているので最終ラウンド時の企業評価額は間違いなく4300万ドルを超えているはず。
つまり、想定していた評価額よりも相当低い金額での売却だったと見られます。
26歳でYCのパートナーに28歳で
そして、YCから才覚を買われたサム・アルトマンはYCの非常勤パートナーとなります。(正確には売却時の2012年より前の2011年時点)
そして2014年2月にとうとう28歳という若さでYCの代表に登り詰めるのです。
いや28歳でYCの代表って桁違いすぎる。
ただサム・アルトマンの一個上にあのマーク・ザッカーバーグがいて、彼は2012年時点サム・アルトマンより若くしてFacebookを上場させ世界一のSNSに成長させているので、そう考えると上には上がいるもんですね・・・
でもサム・アルトマンも負けてはいません。サム・アルトマン在籍時にYCはAirbnbやストライプなどのスタートアップに投資を実行しています。
Airbnbは2020年にIPOを果たし2023年現時点で時価総額は10兆円を超えており、ストライプも未上場ながら一時期評価額は10兆円を超えていました。
VCトップの投資家として大きな成功をおさめるサム・アルトマンと起業家として突き進むマーク・ザッカーバーグ。
今では投資家というよりも起業家というイメージの方が強いサム・アルトマンですが、当時からマーク・ザッカーバーグの存在がサム・アルトマンの起業家魂を奮い立たせていたのかもしれません。
ちなみに二人ともユダヤ系です。ユダヤ人の賢さは尋常じゃないですね。
OpenAI
さて、サム・アルトマンはOpenAI在籍時に2015年にイーロン・マスクらと一緒にOpenAIを設立します。
知っての通り、OpenAIは汎用人工知能(AGI)の実現を目標に掲げており、非営利団体として設立されました。
ちなみにサム・アルトマン自身は出資をしておらず、YCから出資をしているようです。
2018年にはイーロン・マスクが意見の対立からOpenAIを離れます。
この後、OpenAIは2022年にChatGPTをリリースして知っての通りものすごい成長を遂げることになります。
今一番波に乗っている企業と言っても過言ではないでしょう。
Worldcoin
実はサム・アルトマンが推進している領域はAIだけではないんです。
なんとブロックチェーン領域でもWorldcoinという仮想通貨を立ち上げて大きく話題になりました。
Worldcoinとは、人間の虹彩をスキャンしてそのIDごとにコインが配布されるというもの。
ユニークな人間を識別する唯一無二の虹彩を認証に使う仮想通貨ということで話題になりました。
これ実はOpenAIの構想と重なっているんです。
サム・アルトマンは、汎用人工知能を実現して人間がほぼ働かなくてよい世界を実現しようとしています。
そしてそんな世界では、ベーシックインカム(定期的に配布されるお金)の実現が必要だと考えており、ベーシックインカムの配布にWorldcoinの仕組みが役立つとしています。
不正ができず複数の口座を作ることもできないのでベーシックインカムの配布に適切としているのです。
生体情報を渡すことになるので危険性への危惧もありますが、僕自身は素晴らしく面白いプロジェクトだと思って見守っています。
ちなみに2023年にパリで実施されたグローバルイーサリアムハッカソンに参加してきたのですが、その際に数あるスポンサーの中にWorldcoinの名前がありました。
(Worldcoinを使ったサービスの開発を試みましたが上手く他の機能との連携ができず失敗に終わりました・・・泣)
核融合スタートアップへの関わり
実はサム・アルトマンは電気エネルギーへの懸念を示しており、そこから新たなるエネルギーテクノロジーへの強い関心を持っています。
そのため、ヘリオン・エナジーとオクロという新しい核融合エネルギースタートアップに多くの投資をしており、取締役をつとめています。
AIの開発にはものすごい量の電力が必要になります。そのため、新たな電力を生成できる技術に注目していて、このような会社に力を入れているんですね。抜け目ない!
ということで、ここまでサム・アルトマンについて見てきました。
大きな構想をぶち上げて、その構想を実現すべく多角的な視点で事業を推進し周りを巻き込んでいくカリスマ。イーロン・マスクを彷彿とさせますよね。
これからも話題が尽きることはないでしょう。そんな彼の今後に期待です。
ということで今回はサム・アルトマンにフォーカスしてお届けしました。
今度からテック周りの海外起業家にフォーカスして語っていこうかな・・?
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