週刊3分AIニュース #16:AppleがLLM開発に着手!?Stable Diffusion開発元がLLMリリース!
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こんにちは、日々AIデータサイエンスについて発信しているウマたんです。
先週は僕が運営するスタビジにてweb3.pyについて解説する記事を書きました!
pythonを使ってWeb3領域のスマートコントラクトを触ってみたい方はぜひチェックしてみてください!
web3.pyについて解説!Pythonを使ってスマートコントラクトの関数を呼び出してみよう!
それでは本日も最近のAIニュースを振り返る週刊3分AIニュース!いってみましょう!
1.Stability AI、最小限のデータで学習させた大規模言語モデル(LLM)「FreeWilly」を公開
テキストから画像を生成するAIで有名な「Stable Diffusion」を開発したStability AIが、今度は大規模言語モデルを新たに公開しました!
公開したモデルは「FreeWilly1」と「FreeWilly2」の2つで、どちらも複雑な推論や言語的な機微、法律や数学のような専門的な領域に関する複雑な質問に答えることに長けているそう!
肝心なその性能については、以下のように述べられています。
”FreeWilly1 と FreeWilly2 は、オリジナルのデータセットのわずか10%である60万のデータポイントで学習した。”
”モデルは、 ChatGPT に匹敵し、場合によってはそれを上回るという、傑出した性能を発揮した。”
ちなみにこれらのモデルは、先日 Meta が公開したオープンソースモデル「LLaMA」と「LLaMA 2」をベースにしているとのこと。
Metaのマーク・ザッカーバーグ氏はそれらをオープンソースにした理由を「イノベーションを促進するため」と話していたようですが、早速その効果が現れましたね!
これを皮切りに、より高性能な生成系AIの開発が続いていくことでしょう!
2.AI技術の画期「トランスフォーマー」の生みの親 Google退社しスタートアップ設立へ
現在ChatGPTなどのAI製品を支える技術となっている「Transformer(トランスフォーマー)」という概念を提唱した著名な論文、「Attention Is All You Need」の共同著者としてその名が知られているLion Jones(リオン・ジョーンズ)氏がGoogleの日本法人を退職し、スタートアップを立ち上げる準備に入ったそうです!
ジョーンズ氏がGoogleを去る決断をした理由は「AIの勢いと進化を踏まえると、何か新しいものを構築する良いタイミングのようにも感じられるため」。
生成AIの開発に多大な影響を与えた人物が立ち上げるスタートアップは、我々にどのようなワクワクや驚きを与えてくれるでしょうか!?
今後の動向に注目です!
https://ledge.ai/articles/google_lion_jones_retirement
3.AIに写真やスケッチを見せて質問できる「Visual Search in Chat」Bingが開始
これは使ってみたいかも!
米国Microsoft(マイクロソフト)は、AIに画像を見せてインターネット検索できる機能「Visual Search in Chat」の一般公開を発表しました!
検索エンジン「Bing」のチャットボット機能「Bing Chat」に写真やイラストなどをアップロードすると、関連する情報を回答として受け取れるとのこと。
個人的に面白いなと思ったのが、画像とテキストの両方を組み合わせて入力した場合も回答を生成することができる「マルチモーダル」という機能!
その使用例がこちら。
”新たに作成したいWebページのデザインについて、手書きのスケッチを撮影した写真を見せながら、必要なHTMLやCSSを記述せよ、と命令すると、Bingがその通りにコードを生成する。”
言葉だけだとどうしても伝えにくい質問や要望がありますが、画像も添えられるようになったことでより作業効率がアップしますね!
興味のある方、ぜひ使ってみては!!
https://ledge.ai/articles/bing_visual_search_in_chat
4.「Apple GPT(仮)」密かに開発中か うわさが市場を揺さぶる OpenAIやMicrosoftには打撃も
これはかなり気になる!
米国Appleは、OpenAIやGoogleに対抗するAIの開発を密かに進めているとのうわさが米国メディアを中心に広がっているそう!
関係者によると、Appleは大規模言語モデル(LLM)作成のための独自フレームワークを構築しているそうで、過去数カ月間、AIの推進が同社の主要な取り組みとなり複数のチームがこのプロジェクトに参加しているとのこと。
たしかに同社製品の「AirPods Pro」や「iPhone」などでもAI技術の採用は盛んですしパーソナルなデータを握っていることから、独自のAI開発の可能性は全然あり得ることでしょう!
ただし、OpenAIの「ChatGPT」、Googleの「Bard」などが相次ぎ台頭し、この分野で遅れをとっているのは事実です。
果たして、「Apple GPT(仮)」を開発し、現在の勢力図が変わる日は来るのでしょうか!
今後の動向に注目です!
https://ledge.ai/articles/apple_gpt_bloomberg_scoop
5.日本政府 ChatGPT中枢「GPT-4」利用開始へ Microsoftが国内データセンターに移植 安保の課題解消
果たしてうまく使うことはできるのか!?
日本政府がOpenAIの対話型AI「ChatGPT」が採用する大規模言語モデル(LLM)「GPT-4」の利用を開始する見込みだそうです!
開始時期については、政府AI戦略チームの議論を経て2023年秋ごろをめどに技術評価が可能になるよう調整中とのこと。
また利用用途については、国会答弁の下書きや議事録作成などに活かすといったことを想定をしているそう。
日本政府が積極的に利用していくことで、AIの凄さや便利さが日本国内により広まっていくことが期待できそうです!
ただし、使い方を間違えると機密情報などが流出してしまう可能性も考えられるので、慎重に利用を進めていって欲しいですね!
https://ledge.ai/articles/nippon_gov_and_gpt_4
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