週刊3分AIニュース #25:画像生成AI「Stable Diffusion」を日本で初めて大規模プロモーションに活用「Create Your DRY CRYSTAL ART」
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こんにちは、日々AIデータサイエンスについて発信しているウマたんです。
先週は僕が運営するスタビジにて色んな記事を書きました!
分散分析についてわかりやすく解説!Pythonで実装してみよう!
【入門】Vision Transformerについて分かりやすく解説!Pythonで画像分類実装!
ABC分析のやり方を分かりやすく解説!エクセルでパレート図を作って可視化してみよう!
ぜひ参考にしてみてください!
それでは本日も最近のAIニュースを振り返る週刊3分AIニュース!いってみましょう!
音声で聞きたい方はこちら!
https://voicy.jp/channel/2516/626101
1.画像生成AI「Stable Diffusion」を日本で初めて大規模プロモーションに活用「Create Your DRY CRYSTAL ART」
日本のメーカーでも活用が始まりました!
アサヒビール株式会社が、生成AIによりオリジナル画像が作成できるサービス「Create Your DRY CRYSTAL ART」を、『アサヒスーパードライ ドライクリスタル』のブランドサイト内で展開したそう!
その詳細は以下の通り。
"Create Your DRY CRYSTAL ART」は、任意のテキストと自身の画像をアップロードするとオリジナル画像が作成されるサービスです。より多くの方の体験を促進することで「スーパードライ ドライクリスタル」の世界観を感じていただき、商品の認知拡大や購入喚起を図ります。"
ChatGPTなどに比べて、画像生成AIはまだまだ世間一般の認知が低いイメージ。
これを機に、世間での認知が広がっていくと良いですね!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001090.000016166.html
2.AI学習元の作家を特定し報酬支払う法案が仏で提出。特定不能なAI生成物には課税
フランス国民議会の一部議員が、生成AIの発展を前提とした著作権法の改正法案を大統領府に提出したとのこと。
法案の一部は以下の通り。
・AIが著作物を学習する際に権利者の許諾を得ること
・AI生成物の権利者はAI生成を可能にした著作物の権利者であること
・AI生成物にはAIが生成した旨を明記すること
・出処が不明な著作物をもとに生成された作品には、そのAIシステムを運営する企業から税金を徴収すること
みなさんはこの法案どう思いますか?
AIの利用を制限するのではなくAIの発展を考慮した上での法案なのでガチガチに規制強化するよりは良いと思いますが、AI学習元の権利を主張し始めるとAIの進化は止まってしまうような気がします。
最近出てきてる生成系AIモデルはどこも米国企業のものなのでヨーロッパが全体的に生成AIに懐疑的で牽制しており、今回の法案も要は勝手にフランスのデータ使って学習したモデルで稼ぐなや、稼いでるならその分お金フランスに払え!ってことですよね(ちなみに大規模なAIモデル作るのは大きなJカーブを描くめちゃくちゃな赤字ビジネスなのでしばらくは税金を払う必要がないかも)。
気持ちは分かりますが、だからといって規制方向にいくとAIの進化からおいていかれるおそれがあります。
ChatGPTをはじめとする大規模言語モデル・生成系AIでは、全世界のコンテンツを学習に用いていますが、こういう規制が出てくるとフランス言語での文章やフランスから生み出されたコンテンツを除外して学習する方向性になります。
そうするとフランス語でのテキスト生成は極端に精度が低くなりますし、画像生成もフランス語での精度は悪くなるでしょう。
フランスが自国で独自モデルを作成しようとしているのであれば話は別ですが、結局モデルの精度はいかに規模を大きくできるかが大事なので、現在の状況下で米国・中国以外の国がGPTモデルやGoogleのPaLMやMetaのLlamaを超える独自モデルを作ってくるミライはあまり想像できません。
であれば強いモデルに乗っかってしまった方がいいのでは?と思う派です。
今後はAIで生成された多くのコンテンツが世の中にあふれてくることでしょう。
日本は、AIに対して規制をかける方向ではなくて積極的にAIを取り入れてAIという共存していく方向に舵を切ってくれるといいなーと思っています。
みなさんはどう思いますが?コメントお待ちしてます!
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1534411.html
3.YouTube、AI搭載の動画制作ツール発表
YouTubeが、AIが動画や背景を生成する「Dream Screen」や、モバイルアプリ「YouTube Create」など、AIを搭載した制作ツールのリリースを発表しました!
各ツールの詳細は以下の通り。
・Dream Screen・・・アイディアを入力することで、AI が生成した動画や画像の背景をショート動画に追加できる新機能。
・YouTube Create・・・自動字幕起こしやナレーション機能が用意されているほか、各種フィルタ、エフェクト、切り替え効果や、ビートマッチング対応のロイヤリティフリーの音楽も利用可能。
・AI Insights・・・AI を活用したインサイトが得られる。各チャンネルごとにパーソナライズされ、視聴者がクリエイターのチャンネルおよび、YouTube で視聴しているコンテンツに基づいて提供される。
日本での導入は未定であるそうですが、動画制作の労力を軽減してくれるツールはクリエイターにとって非常にありがたいですねー!
動画制作のハードルが下がり、新たなクリエイターが続々と現れていくかも!
https://ledge.ai/articles/made_on_youtube
4.中国研究者ら開発「Xwin-LM」公開 GPT-4を追い抜く成績
ChatGPTより有名になるかも!?
中国科学院や清華大学の博士課程の研究者らが開発したAI「Xwin-LM」が言語モデルのベンチマークサイト「AlpacaEval」で1位を獲得したそう!
AIの詳細は以下の通り。
”Xwin-LMは米国MetaのAI「 Llama2」ベースモデルに基づいて、教師ありファインチューニング、報酬モデル、リジェクトサンプリング、強化学習などを使って調整したという。GPT-4 に対する勝率が60.61%であることにも注目してほしいとのこと。”
Llama2がベースとなっており、MetaがAIの発展を期待してオープンソースとして公開した効果が早速現れているのも嬉しいですね!
生成系AIのさらなる発展が楽しみです!
https://ledge.ai/articles/xwin_lm
5.GitHub 全個人向けユーザーに無償で提供「GitHub Copilot Chat」ベータ版提供
ついにきました!
米国GitHubは、開発者向け対話型AI(チャットボット)「GitHub Copilot Chat」ベータ版を個人ユーザーを対象に無償で提供すると発表しました!
その詳細は以下の通り。
”汎用チャットボットと異なり、開発者向けに設計された「GitHub Copilot Chat」は、入力したコードや表示中のエラーメッセージをコンテキスト(文脈)に沿って認識する。例えば特定のコードスニペットで行き詰まっている場合や、特定のプログラミング概念に関するガイダンスを必要としている場合などに状況に合った回答を生成する。”
これにより、新たなコードの作成やエラーの解決にかかる時間を大幅に削減できそうです!
生成AIの発展により、本当に様々な分野で効率化がなされてますね〜。
今後も他分野での活用が楽しみです!
https://ledge.ai/articles/github_copilot_chat_for_individual
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