週刊3分AIニュース #26:自動運転にLLMを組み合わせ訓練、AI ドライバーの解釈可能性が劇的に向上
忙しいあなたのために最近のAIニュースや有益AI情報を3分でキャッチアップできるようにお届け
こんにちは、日々AIデータサイエンスについて発信しているウマたんです。
先週は僕が運営するスタビジにて、ResNetの記事を書きました!ちょっと古い手法ですが、過去画像認識AIでブレークスルーを起こした手法です。
ResNetの仕組みについて論文から分かりやすく解説!Pythonで実装してみよう!
ぜひみてください!
それでは本日も最近のAIニュースを振り返る週刊3分AIニュース!いってみましょう!
1.自動運転にLLMを組み合わせ訓練 AI ドライバーの解釈可能性が劇的に向上
自動運転×生成AIがついに!
ロンドンの自動運転スタートアップWayveが、既存の自動運転ソフトウェアと大規模言語モデル(LLM)を組み合わせた自動運転用の視覚言語行動モデル(VLAM)「LINGO-1」を発表しました!
その詳細は以下の通り。
"LINGO-1は、シーンに関する質問に答え、運転操作の説明を提供するよう設計されている。例えば、「路肩に駐車してある車を追い越します」「前方の道が空いているので、今加速しています」と、LINGO-1が運転シーンについてコメントし、運転環境のどの要因が運転の決定に影響を与えたかを明確にして説明する。"
自分は以前、運転支援(プロパイロット)機能を体験したことがありますが、何の説明もなしに加速や減速が行われるのでかなり怖かったです笑。
動作の理由を事前に説明してくれるのはドライバーにとってかなり嬉しい機能だと思います!
自動運転を搭載した車には欠かせない機能になるかもしれませんね!
https://ledge.ai/articles/wayve_lingo1
2.BCGのコンサルタント、「GPT-4」利用で仕事効率が平均40%向上——ハーバード大の研究で明らかに
生成AI、やはりどんどん活用していくべきですね!
ハーバード大学が発表した研究によると、Boston Consulting Group(BCG)で働く数百人のコンサルタントは、生成AI を使用することで、AI を使用しないコンサルタントに比べ、より迅速にかつ高い品質でさまざまなタスクを完了できるようになったそうです!
しかし、AI が不得意とする仕事にAI を使う人ほど、AI を信頼すべきでないのに信頼してしまい、ミスを犯す可能性が高いこともわかったそう。
「どのタスクをAIに任せるべきか」をしっかりと見極め、活用することができれば、必ず作業効率は向上するということを示した研究結果ですね!
そしてその見極めのためには、日頃からそういったツールに触れていることが重要だと思います。
まだ使ったことがないという人は、どんな些細なことでもよいので使ってみては!
3.PFNが世界トップ性能の大規模言語モデル「PLaMo-13B」をオープンソースで公開
日本のIT系スタートアップ企業であるPreferred Networksが、130億パラメータの事前学習済み大規模言語モデル「PLaMo-13B(Preferred Language Model)」を研究・商用で利用可能なオープンソースで公開しました!
英語と日本語に特化した学習を行ったことで、大規模言語モデルのベンチマーク評価において、日英2言語をあわせた能力で世界トップレベルの性能を示しているそう!
現在主流であるChatGPTは英語の文章による学習量が圧倒的であり、日本語の精度はどうしても英語に比べてやや劣ってしまいます。
日本人特化型モデルとして、今後様々な分野で利用されていくかもしれませんね!
https://ledge.ai/articles/pfn_plamo_13b
4.あらゆるGoogleツールでユーザ操作を代行、ジェネレーティブAI搭載の「Assistant with Bard」公開へ
Googleが、AI との会話をより便利なものにすることを目的とした新しいパーソナルアシスタント「Assistant with Bard」を発表しました!
その詳細は以下の通り。
"Assistant with Bard は、旅行の計画、電子メールの検索、リストの作成、ソーシャル投稿の作成など、さまざまなタスクでユーザを支援することができるという。また、Gmail や Docs など、ユーザが既に利用している Google のサービスの一部と連携し、ユーザの生活で最も重要な事柄をより簡単に把握できるようになるという。"
現在あるアシスタント機能(メール作成時の文書修正など)でも十分に助かっていますが、支援してもらいたいことを会話形式でAIに伝え、実行してくれるというのはそれよりも格段に便利ですね!
一般公開が楽しみです!
5.ウィーメックス、「ChatGPT」と音声認識AIを活用した薬歴入力支援システムの実証実験をスタート
これは便利!
医療系IT企業であるウィーメックス株式会社が、日本マイクロソフト株式会社の技術協力を得て、ChatGPTと音声認識AIを活用した薬歴入力支援システムの実証実験を開始したそう!
そのシステムの詳細は以下の通り。
"薬歴入力支援システムは、薬剤師と患者さんの服薬指導時における音声を、音声認識AIが解析・テキストデータ化し、ChatGPTにより薬歴のフォーマットに要約・変換され、薬剤師の承認をもって、連携する薬歴システムに自動入力されるものです。ChatGPTと音声認識AIを活用した薬歴入力支援システムの開発・提供を通じ、薬剤師の業務効率化・残業時間の削減に貢献してまいります。"
確かにこれまで手入力していた全患者のデータが自動で入力されるとなれば、薬剤師の作業時間は大幅に減るでしょう!
このようなAI活用のニュースが他の分野にも影響を与えてくれたら嬉しいですね!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000107062.html
いかがだったでしょうか?毎週月曜日に情報をお届けするので、ご購読していない人はこの機会にぜひご購読を。
役立った!と思ったら周りの人にシェアいただけると嬉しいです。
AIの詳しい理論や実装方法を学びたい方へ
このニュースレターでは最新のニュースやツールについて発信していきます。
AIの詳しい理論や実装方法が知りたい方はぜひWebメディア「スタビジ」やWebスクール「スタアカ」をチェック!
それではまた来週!