週刊3分AIニュース #27:OpenAIが「AI版iPhone」開発の巨額プロジェクトへ向け交渉中
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こんにちは、日々AIデータサイエンスについて発信しているウマたんです。
先週は僕が運営するスタビジにて、ビジネスシーンでよく使われるデシル分析とAIブームのきっかけになったAlexNetについての記事を書きましたー!
デシル分析のやり方を分かりやすく解説!エクセルとPythonで実際に分析!
ディープラーニングの歴史を変えたAlexNetの構造を分かりやすく解説しPythonで実装!
ぜひみてください!
それでは本日も最近のAIニュースを振り返る週刊3分AIニュース!いってみましょう!
1.Stabilty.AI、環境に優しく効率的な30億パラメータ大規模言語モデル「Stable LM 3B」発表
Stabilty.AIが、コンパクトな大規模言語モデル(LLM)「Stable LM 3B」を発表しました!
ノートPCなど計算能力があまり高くない機器でも動作するように設計されていて、ライセンスは商用利用可能なオープンソースだそう!
それにより、各種端末や家庭用PCでのアプリケーション開発が容易になるとのこと。
今後は「とにかくパラメータ数が多いモデル!」よりも今回のような「適材適所的なモデル」が増えていくかもしれませんね!
https://ledge.ai/articles/stability_ai_llm
2.OpenAIが「AI版iPhone」開発の巨額プロジェクトへ向け交渉中 Apple元デザイナー、ソフトバンク傘下Armが中心になる可能性も
生成AI搭載iPhoneがついに開発されるかも!?
「ChatGPT」を運営する米国OpenAIが「AI版iPhone」開発プロジェクトについて、アップルの元デザイナーやソフトバンクグループと交渉を行っているそう!
なんとこれは10億ドル(約1500億円)規模のプロジェクトだそうです!
協議は進行中で、製品の完成には数年かかる見込みとのこと。
これはAppleが開発中と噂されている「Apple版GPT」と何らかの関連もあるのでしょうか!?
今後の動向に注目です!
https://ledge.ai/articles/openai_arm_softbank
3.Google最新スマホは生成AI搭載「Google Pixel 8シリーズ」12日より販売開始
米国Googleが、最新のスマートフォン「Pixel8」と「Pixel8 Pro」を12日に発売すると発表しました(現在、既に発売)!
Google Tensor G3チップ搭載による高度なセキュリティ機能、長時間駆動バッテリー、高性能カメラなどを備え、最新のGoogleAIにより、写真の修正、通話スクリーニング、調べ物などの作業を効率的にこなすことができるそうです!
特におもしろいなと思ったのが以下の機能!
"写真撮影時には「ベストテイク」機能が利用できる。この機能は、生成AIを活用して写真内の顔を認識し、ユーザーの好みに合わせて最適な表情に変更することができる。端末内に保存されている同じ顔の写真を学習することで、同じ人を撮影することが多くなるほど、この機能の精度も向上するという。"
自分であれこれ編集せずとも、写りの良い写真が撮れるのは嬉しいですね!
興味のある方、ぜひ乗り換えてみては!!
https://ledge.ai/articles/google_pixel8_pixel8_pro
4.AI学習源の著作権問題解消には、AIをunlearnさせるのが効果的?——MS研究者ら、ハリポタを例に出し提案
生成AIにおける著作権問題解決の糸口が見えたかもしれません!
オープンアクセスで査読のないサイト「arXiv.org」に掲載された新しい論文で、サンプル LLM から特定の情報を消去することで、著作権で保護された作品を守る新しい方法が提案されました!
その詳細が、ハリーポッターを例として述べられています。
"まず、ターゲットデータ(ハリー・ポッターの本)に対してモデルを訓練し、ベースラインモデルと予測値を比較することで、それに最も関連するトークンを特定した。第二に、ハリー・ポッター独特の表現を一般的な表現に置き換え、その訓練なしでモデルに近似した代替予測を生成した。第三に、これらの代替予測でベースラインモデルを微調整し、文脈を促したときに元のテキストを記憶から効果的に消去した。”
つまり、Meta のオープンソース「Llama 2-7B」から、ハリー・ポッターの本の存在(登場人物やプロットを含む)に関するすべての知識を消去するということです。
これならば、著作権問題をある程度解消できる可能性はありますね!
さらに、見方を変えれば「不必要な情報を消去できる」ということですから、学習済みのモデルを特定の要求に対応させることもできそうです!
今後の動向に注目です!
5.一般社団法人ビジネスデータAI研究所が発足。(年内100社限定で加盟企業を募集致します。)
日本の社会・産業・企業・団体の”+AI”を共に考え、ビジネスデータとAIの研究結果を共有し、それらの活用を普及することを目的とした、一般社団法人ビジネスデータAI研究所が設立されたそう!
その主な活動内容は以下の通り。
・AI活用を促進する、SaaS・パッケージソフト等のデータ構造の研究
・ユーザー企業、およびSaaSやAIツール事業者の”+AI””+Data””データ統合基盤”開発のサポート
・SaaS、AIの補助金活用とマーケティングセールスのサポート
・AIとデータに関するセミナー等の開催
日本の社会にデータやAIの活用方法が普及していくのはとても嬉しいことですね!
加盟金などは特にない(面談はあり)ようなので、興味のある方はぜひ検討してみては!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000073863.html
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