週刊3分AIニュース #31:イーロン・マスク、対話型AI「Grok」。X(Twitter)のリアルタイム情報を活用
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こんにちは、日々AIデータサイエンスについて発信しているウマたんです。
先週は僕が運営するスタビジにて、
・最適なパラメータ決定方法である「最尤法」
最尤法(最尤推定)について分かりやすく解説!
・分散分析や実験計画法で登場する交互作用
交互作用について具体的な例をもとに分かりやすく解説!
・様々なディープラーニングモデルを実装できるKeras
【入門】Kerasを使ってディープラーニングのモデルを構築する方法を解説!
について解説しました!
またYoutubeでは判別分析について解説しました!
興味のある方はぜひチェックしてみてください!
1.イーロン・マスク、対話型AI「Grok」。X(Twitter)のリアルタイム情報を活用
xAIの創業者イーロン・マスク氏が、同社初の AI 製品を発表しました!
その製品は「Grok」と呼ばれる大規模言語モデル(LLM)で、OpenAI の「GPT」や Anthropic の「Claude 2」など、この分野の他のリーダーと競合するように作られているそうです!
Grokの詳細は以下の通り。
”独自開発の大規模言語モデル「Grok-1」を利用した対話型AI。330億のパラメータを使ってトレーニングしたプロトタイプ「Grok-0」から推論およびコーディング能力を強化したもので、「HumanEval」などいくつかのLLM評価指標でベンチマークを行なった結果、GPT-3.5やLLaMa 2を上回る結果を達成したとしている。”
また、Xプラットフォームを介したリアルタイムの知識を持っていることも特徴の1つだそう!
これは他のLLMとの大きな差別化ポイントとなりそうですね!
現在は早期アクセスプログラムへの参加をXの認証ユーザー向けに受け付けているそうですが、いずれはどの人も使えるようになっていくと思います。
今後の動向に注目です!
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1544616.html
2.OpenAI、ノーコードで「ChatGPT」のカスタム版を作れる「GPTs」を発表〜OpenAI DevDay 2023から
これはすごい!
ChatGPTを開発したOpenAI が、カスタマイズ可能な AI エージェント「GPTs」を発表しました!
この新しいツールを用いることで、誰でもコードを書くことなく、特定の目的のためにカスタマイズされたバージョンの ChatGPT を作成することができるそう!
その詳細は以下の通り。
”同社によると、GPT は、よりカスタマイズされた対話のために、ユーザが指示、追加知識、スキルを組み合わせることを可能にする。企業にとって、GPT は個々の部署、独自のデータセット、マーケティング、リサーチ、新入社員の受け入れのような特殊なユースケースのために設計することができる。”
さらにGPTsは、個人消費者向けにもサービスを拡大するとのこと。
実際にカスタマイズした自分用のGPTを作ってみましたがチャットと対話するだけで出来ちゃいます!
いずれは個人個人が自分だけのAIアシスタントを持っている時代が来るかもしれませんね。
https://openai.com/blog/introducing-gpts
3.Googleのアクセラが採択、神経科学の力で消費者を惹きつける広告作りを支援するNeurons
「Google for Startups Accelerator」の AI スタートアップ13社の1つに選ばれているNeurons が、視覚と感情を掛け合わせる一連の AI 予測技術を開発しました!
Neurons は2013年、心理学と神経科学を専門とする神経科学者の夫妻が設立した会社で、120万人以上の被験者と協力し、10億以上の脳反応、視線追跡、反応行動のデータを収集した消費者神経科学のデータベースを構築しているそう。
そしてそれらのデータを用いて学習させたのが「Predict AI」というモデルで、これを使えば企業はターゲットグループの注目度や感情を分析するなど、さまざまな広告フォーマットの効果を評価することができ、消費者にとってより魅力的なマーケティングを行うことができるとのこと!
最近は神経科学や脳科学といった分野とAIが結びついてきており、これまでは思いつかなかったようなサービスが続々と生まれてきていますね!
今後はどんな面白いサービスが生み出されていくのでしょうか!
https://thebridge.jp/2023/11/neurons-uses-neuroscience-to-help-create-ads-attracting-consumers
4.「全部AIで作った」 パルコの新ファッション広告は人間モデル不在
株式会社パルコは、最先端の画像生成AIを使用したファッション広告「HAPPY HOLIDAYSキャンペーン」を制作・公開したと発表しました!
最先端の画像生成AIを使用して、実際のモデル撮影を行わずにファッション広告を制作。人物から背景、グラフィック・ムービー、ナレーション、音楽までを全て生成AIで作成したとのこと。
アサヒビールや伊藤園などでも生成AIを活用したプロモーションを行っていましたが、広告の全てを生成AIで作成したのは驚きです!
最近は生成AIの悪用が世間に広まりつつありますが、こういったニュースを通して本来の凄さを多くの人に知ってもらえると嬉しいですね!
https://ledge.ai/articles/parco_ai_model
5.ベネッセが生成AI活用 制作/運用コスト40%削減、制作期間50%短縮 「進研ゼミ中学講座」Webサイトで
ベネッセホールディングスは、「進研ゼミ 中学講座」のサイト制作においてコスト4割減、制作期間8週間から3週間への短縮に成功したと発表しました!
その詳細は以下の通り。
”7月より、株式会社メンバーズ、株式会社ビービットの支援で「次世代型Webサイトプロジェクト」を開始。生成AI、ノーコードツールなどの最適なソリューションを活用して業務プロセスを再構築し、運用を高度化するPoCを実施している。ライティング業務では、顧客にとって分かりやすい説明文をAIが自動生成することで作業工数を削減した。Web専用の質の高いコピーを短納期で提供できるようにもなったという。また、専門知識がなくても使えるデザインテンプレートとノーコードCMSを導入し、サイト制作と運用の効率を大きく向上させ、コスト削減と制作期間の短縮を実現した。”
生成AIの活用成果がこれだけ目に見えて出ているのはすごいですね!
最近はAI自体の性能も日々向上していますから、AIの導入によって劇的に業務が改善される企業もたくさんあるでしょう!
今後も活用例がたくさん聞けると嬉しいですね!
https://ledge.ai/articles/benesse_next_generation_website_project
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